再エネ事業アメリカ視察レポート

調布未来のエネルギー協議会

2015年04月16日 15:39




えねきょう代表の小峯さんがアメリカ国務省主宰「International Visitor Lseadership Program」に招待され、10日間の日程を終えて本日帰国しました。
詳細については後日このコラムにて小峯さんが報告する予定ですので、今回はその概要について少しだけご紹介します。

この視察の目的は、カリフォルニア州やコロラド州の地域に根差した自然エネルギー事業や政策を視察して理解することにより、日米の協力関係を築くこと。

アメリカは再生可能エネルギー事業においても先進国と言われています。米国エネルギー情報局(EIA※)によると、アメリカ国内における再生可能エネルギー消費量の割合は、総エネルギー消費量の約10%を占めているというデータが公開されています。(2015年3月31日現在)
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しかも、アメリカでは連邦レベルで再生可能エネルギーの導入目標を定めた「クリーンエネルギー・安全保障法」の中で、2020年の電力需要の20%を省エネと再生可能エネルギーによってまかなうことを目標として定めているのだそうです。

国土の広さから、風力発電も盛んなアメリカ。



▲こちらの写真は、視察中に小峯さんが撮影したカリフォルニア州サクラメント川河口にあるウィンドファーム。2メガワットほどの発電力がある風車が何百本あるか分からないほど並んでいたそうです。(小峯さんのfacebookから)



日本では国土や天候の条件がそろわず、あまり見かけることのない風力発電ですが、こうやって見渡す限り風車が並ぶ光景は圧巻ですね。

カリフォルニア州サンフランシスコ市では、市の環境政策課も訪れました。サンフランシスコは、昨年北米で「最も優れた環境都市(Greenest city)」に選ばれたそうです。エネルギーに関して環境に配慮したシステムを採用した企業には、経済的インセンティブが与えられ、エネルギー効率利用と再生可能エネルギーの導入に市をあげて力を入れている都市なのです。
ここではクリーンエネルギー電力会社「ハネジーアメリカ」や、小規模分散型エネルギー社会への移行を提言する非営利組織「クリーン・コアリション」なども訪問しました。


▲サンフランシスコの町並み。(小峯さんのfacebookから)



カリフォルニア州の北部では、「カリフォルニア大学デービス校」も視察しました。大規模な太陽光発電設備が導入されていて、学内で使う電力の14パーセントをこの太陽光発電をまかなっている のだとか。学内には「エネルギー効率センター」という部署もあり、再生可能エネルギーの導入において、民間企業や州政府、大学関係者の連携を担っています。


▲カリフォルニア大学デービス校へ向かう道にて。緑が多く、気持ちのよい都市だったそうです。(小峯さんのfacebookから)



コロラド州では州レベルで再生可能エネルギーの普及に取り組んでいて、さまざまな企業や行政を視察しました。オフの1日はこんな絶景にも遭遇!




この美しい自然をこれからもずっと残すために。アメリカでも各地域で再生可能エネルギー事業が増え、大学、ベンチャー、政府が連携して州や国レベルとなり、さまざまな取組みが行われています。

視察レポートは近日公開。どうぞお楽しみに!

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