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えねきょうの「中のヒト」インタビュー(3) 「身近なところから暮らしを変える」がモットー!大村哲夫さん

今回の「中のヒト」インタビューは、えねきょうの理事 を務めるかたわら、仙川・若葉町を中心として自然やエネルギーに関する活動を行う 大村哲夫さんです。自然を愛する大村さんが、えねきょうに関わるようになった経緯にせまります。

えねきょうの「中のヒト」インタビュー(3) 「身近なところから暮らしを変える」がモットー!大村哲夫さん



◎緑豊かな環境に魅了され、「調布に住みたい」と思うように

大村さんの住まいは調布市若葉町。国分寺崖線周辺の雑木林を見たときに「ここに住みたい」と強く思ったことが移り住んできたきっかけでした。都心の大手新聞系出版社で編集者として働き、定年退職を間近に控えた頃のことです。

若葉町周辺は、東京都内とは思えないような豊かな自然が残る場所。愛犬の散歩をしながら四季折々の植物を観察することも、大村さんの楽しみの一つです。中でも5月に数日間だけ咲く「キンラン」という花がお気に入りだそう。大村さんはこの場所を「若葉の森」と呼び、地域の人たちと一緒に雑木林の中でイベントを開催するなど、充実した「森ライフ」を送っています。

えねきょうの「中のヒト」インタビュー(3) 「身近なところから暮らしを変える」がモットー!大村哲夫さん

▲大村さん撮影の「キンラン」。白い花を咲かせる「ギンラン」もあるそうです。



◎まずは自分たちの暮らし方を変えて、エネルギー問題を改善したい

そんな大村さんが地域での活動をはじめたきっかけは、「道路問題」でした。愛する雑木林に大きな道路が通るかもしれないという危機感から地域とつながり、活動が増えたことがはじまりでした。
「それまでは地域の住民として活動をすることには無縁でしたが、この問題を通して、地域の皆さんとのお付き合いが深まり、市民として行動・発言する機会が増えました。ちょうど定年退職の時期とも重なり、街づくりへの関心がますます高まることになりましたね」

その頃、東日本大震災が発生します。「中でも原発の事故は元ジャーナリストとして、衝撃的な出来事だった」と大村さん。
「私の故郷は京都府の北に位置する舞鶴市です。日本海に面し、美しいリアス式海岸や舞鶴湾は観光名所にもなっています。しかし、原子力発電所が複数建設され、『原発銀座』とも呼ばれる若狭湾が隣接する土地でもあるわけです」
前回インタビューの阿部さんもそうでしたが、大村さんもあの日から心配しているのは少年時代を過ごした故郷のこと。とはいえ、遠く離れた土地に住む今、自分にできることはなんだろうかと考えた結果、「受け身になるだけではなく発言しなくては。そして、エネルギー問題を“おまかせ”にしてはいけない」と考え、行動にうつします。

えねきょうの「中のヒト」インタビュー(3) 「身近なところから暮らしを変える」がモットー!大村哲夫さん

▲トレードマークの帽子には、「原発?ノーサンキュー!」と
ドイツ語で書かれたバッヂを付けています。



まず大村さんが参加したのは、原子力発電所の是非を問う都民投票を行うための署名集めでした。その活動を共に行ったメンバーは、現在「原発のない暮らし@ちょうふ」として、現在も活動を続けています。(なお、都民投票は都議会にて却下され行われませんでした)

「必要だと考えているのは、『反原発』を叫ぶことだけではなく、市民として行政と対話 し、意見をすりあわせることができる環境です。市民団体としての活動することは、そんな環境づくりの一助になります。そのほかに、団体の仲間とできるところから始めるというスタンスで行っていることのひとつが、自分たちの暮らしに少しずつ再生可能エネルギーを取り込んでいくことなのです」

長くなってしまいましたが、ここでえねきょうとつながります。再生可能エネルギーに興味を持ち、えねきょうの勉強会などに顔を出すうちに大村さんに白羽の矢が立ち、理事の一人になったという経緯です。エネルギー問題について関心が高い地域に暮らす仲間とのつながりを通して、地域住民の声をえねきょうに、そしてえねきょうの活動を周りの仲間に伝えること。ジャーナリスト魂は、形を変えて今も活きています。

◎太陽光や太陽熱パネル設置にも「セカンドオピニオン」を

えねきょうの「中のヒト」の一人としてこれから大村さんが行いたいことは、太陽光や太陽熱パネルの設置を検討する人へのコンサル活動。いわば病院で行われる「セカンドオピニオン」のように、再エネの導入に悩む人をサポートし、安全で快適に設置できる仕組みを作りたいそうです。

また、大村さんは「自分たちの暮らし方を変える」ことも大切にしています。
「自宅の屋根に太陽光パネルを設置しました。家庭内の電力の使用状況を『見える化』して分析し、より省エネにつながる方法を考えたりしています」とまさに有言実行です。

身近な雑木林でのナチュラルライフを楽しむ大村さん。昨年の冬には、自宅に「ペレットストーブ」と呼ばれる暖房器具を設置し、省エネや多摩地区の林業のサポートにも貢献しているそう。大村さんのナチュラルライフやペレットストーブについては、次回コラムの「番外編」にてご紹介させていただきます。



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