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【コラム】vol.2 「調布モデル」として世界が注目!「分散型メガソーラー事業」

コラム第2回は、私たちの住む街「調布」で今年度始まった「分散型メガソーラー事業」について解説します。
分散型?メガソーラー?と、聞きなれない言葉が並ぶため、わかりにくい印象かもしれません。




◎「分散型メガソーラー事業」とは

えねきょうのWEBサイトなどでも告知していますし、ニュースなどのメディアでもたびたび登場している、調布の「分散型メガソーラー事業」。

メガソーラー事業とは、その名の通り大規模な(メガ)太陽光(ソーラー)発電による事業のこと。調布市内では、34か所の公共施設の屋上部分にソーラーパネルを設置。発電出力1MW(メガワット)弱、年間の発電量は約100万KW(キロワット)で、一般家庭約270世帯分を発電する設備として2014年6月から稼働しています。

この事業は調布市と協定を結んでいる非営利型の「調布まちなか発電非営利型株式会社」が運営母体になっています。非営利型株式会社という事業形態を取っている理由は、今後電力を販売して得た剰余利益を、全て地域に還元していきたいと考えているから。公共施設の屋上という、私たちみんなの施設を使ってできたエネルギーだから、「利益は地域に返す」という確固とした方針のもと、設置・運営されているのです。

公共施設の屋上での発電には、もう一つのメリットがあります。それは、災害時などの停電時であっても、晴れていれば電力をつくることができるということ。先日のえねきょうブログ「市民見学会レポート」にもあるように、例えば図書館佐須分館・佐須児童館であれば、壁に設置されたパワーコンディショナーを切り替えることで、屋根で発電した電力を直接利用することも可能です。災害時などの停電時の電力利用は、調布市との協定書にも入っているのです。

太陽の光があればという前提ではありますが、避難場所としてまず頼りたい公共施設でいざというときに電気が使えれば、携帯電話の充電など必ず役に立ちます。西部公民館などでは、最大7,500W分の電気を使うことが可能です。


▲パワーコンディショナーにコンセントをつなぎ、電流のスイッチを切り替えると、電気を直接取り込むことができます。

◎なぜ注目されているの?

メガソーラー事業をはじめとする太陽光発電事業は、いま日本各地で盛り上がりをみせています。東日本大震災もきっかけとなり、「より安全なエネルギーを」という意識がどんどん高まっている時期ともいえるでしょう。太陽光以外にも、安全でクリーンなエネルギーをつくりだす取り組みは、どんどん広がっています。

「調布モデル」の太陽光発電事業が注目されているのは、1つは「分散型」というところ。そしてもう1つは「地域主導」というところです。

調布には広い土地があるわけではなく、太陽光パネルを設置する場所が限られています。そこで、えねきょうでは前述した34か所の公共施設の屋根に分散して、パネルを設置することを提案しました。都市部の住宅地やオフィス街など、建物が密集した地域でも、屋根分散型であればメガソーラー事業が経営可能であることを証明したことは、とても画期的なことなのです。

そして注目されているもう1つの理由は、こんな大規模な事業を、大企業でもなく、専門業者でもなく、地域住民が主体となって協議を重ね、ゼロから勉強して事業計画を立て、調布まちなか発電非営利型株式会社という事業主体を立ち上げ、数億円もの資金を調達して事業を行っている「地域主導型」であるところです。

この2つが「調布モデル」として注目されているゆえんです。都会でもきちんと事業を成り立たせているパイオニア的存在として、ありがたいことに日本国内だけでなく世界からも熱い視線が注がれています。



▲先日も韓国のテレビ局から取材を受けました。

2016年からは電力自由化も始まります。自分自身の判断でエネルギーを選択する時代になるのです。今使っている電力が、どこでどのようにつくられたものかを考えてみてください。もしそれが遠い土地の発電所で大規模につくられたものではなく、私たちの住む街でつくられたエネルギーだったとしたら、そしてやがてそれを選べる日がくるとしたら、とても素敵なことではないでしょうか。

太陽光発電はさほど効率がよくないという声も聞かれます。しかし、仮に市内すべての建物の屋根に太陽光パネルが設置できれば、市内で使われる家庭用の電力はほぼすべてまかなえるだろうと試算しています。もちろん、現実的には難しいかもしれないですが、少なくとも「太陽光発電イコール環境にはいいけれど発電量が少ない」というイメージは払しょくされるのではないでしょうか。

◎えねきょうの未来予想図

えねきょうは太陽光発電事業だけを推進する協議会ではありません。地域ならではの再生エネルギー事業を総合的に検討する団体です。すでに次なる再生可能エネルギー事業の可能性として、バイオマスエネルギーの事業化について検討を進めているところです。それについては、次回のコラムでご紹介しますので、どうぞお楽しみに!



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