環境エネルギー政策研究所設立15周年記念シンポジウム〜環境エネルギーの大転換期に未来を構想する〜(9/11)
調布えねきょうが設立時からお世話になっている環境エネルギー政策研究所(ISEP)が主催するシンポジウムが以下の通り開催されます。盛り沢山の内容に加え、第3部のトークセッションには調布えねきょうの小峯代表も登壇します。興味のある方は是非ご参加ください!
■ イベント概要
日時:2015年9月11日(金)13:30~16:45 (開場12:45)
場所:憲政記念館 ホール (東京都千代田区永田町1-1-1)
■ プログラム(予定)
13:30 開会・オープニング
第1部 日本の環境エネルギー政策を振り返り、今後を展望する
飯田哲也(認定NPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長)
第2部 日本の「エネルギー×デモクラシー」
・3.11後の日本の「エネルギー×デモクラシー」を巡る鼎談
コーディネーター:佐々木寛(新潟国際情報大学教授(政治学))
小林正弥(千葉大学教授(公共哲学))
平川秀幸(大阪大学教授(科学技術社会論))
宮台真司(首都大学東京教授(社会学))
・環境エネルギー大転換期に立つ世界と3.11後の日本
明日香壽川(東北大学教授)
大野輝之(公益財団法人自然エネルギー財団常務理事)
古賀茂明(古賀茂明政策ラボ代表)
佐藤彌右衛門(会津電力株式会社代表取締役社長、一般社団法人全国ご当地エネルギー協会代表幹事)
平田仁子(認定NPO法人気候ネットワーク理事) 他
第3部 未来を担う若手のしゃべり場
コーディネーター:古屋将太(ISEP研究員)
相川高信(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社環境・エネルギー部主任研究員(ISEPパートナー))
小峯充史(株式会社エコロミ代表取締役(ISEPパートナー))
鈴木美紗(東京外国語大学4年生(ISEPインターン))
増田紗和子(地域エネルギー開発株式会社(ISEPインターン卒業生))
分山達也(株式会社自然エネルギー・ローカル・エンジニアリング代表取締役社長、
公益財団法人自然エネルギー財団上級研究員(ISEPインターン卒業生))
閉会挨拶
河合弘之(ISEP監事、さくら共同法律事務所所長、弁護士)
16:45 閉会
■ 参加について
・参加費:無料
・定員:500名(事前申込制・先着順)
・申込みはこちらから
■ イベント概要
日時:2015年9月11日(金)13:30~16:45 (開場12:45)
場所:憲政記念館 ホール (東京都千代田区永田町1-1-1)
■ プログラム(予定)
13:30 開会・オープニング
第1部 日本の環境エネルギー政策を振り返り、今後を展望する
飯田哲也(認定NPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長)
第2部 日本の「エネルギー×デモクラシー」
・3.11後の日本の「エネルギー×デモクラシー」を巡る鼎談
コーディネーター:佐々木寛(新潟国際情報大学教授(政治学))
小林正弥(千葉大学教授(公共哲学))
平川秀幸(大阪大学教授(科学技術社会論))
宮台真司(首都大学東京教授(社会学))
・環境エネルギー大転換期に立つ世界と3.11後の日本
明日香壽川(東北大学教授)
大野輝之(公益財団法人自然エネルギー財団常務理事)
古賀茂明(古賀茂明政策ラボ代表)
佐藤彌右衛門(会津電力株式会社代表取締役社長、一般社団法人全国ご当地エネルギー協会代表幹事)
平田仁子(認定NPO法人気候ネットワーク理事) 他
第3部 未来を担う若手のしゃべり場
コーディネーター:古屋将太(ISEP研究員)
相川高信(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社環境・エネルギー部主任研究員(ISEPパートナー))
小峯充史(株式会社エコロミ代表取締役(ISEPパートナー))
鈴木美紗(東京外国語大学4年生(ISEPインターン))
増田紗和子(地域エネルギー開発株式会社(ISEPインターン卒業生))
分山達也(株式会社自然エネルギー・ローカル・エンジニアリング代表取締役社長、
公益財団法人自然エネルギー財団上級研究員(ISEPインターン卒業生))
閉会挨拶
河合弘之(ISEP監事、さくら共同法律事務所所長、弁護士)
16:45 閉会
■ 参加について
・参加費:無料
・定員:500名(事前申込制・先着順)
・申込みはこちらから
「自然エネルギーを仕事にする」クロストーク (7/18(土)18:30~)
先日のえねきょうセミナーで講師を担当していただいた榎原友樹氏をはじめ、様々な自然エネルギー業界の先駆者たちを紹介している『エネルギーの世界を変える22人の仕事』ですが、同著に登場している自然電力(株)の川戸健司氏と環境省の安田將人氏と共に、調布えねきょうの小峯代表が自然エネルギーの仕事について語ります!
日時: 7月18日 (土) 18:30~20:00 (18:00 開場)
場所: オランダヒルズ 森タワー 24階 (MAP)
参加費: 500円
プログラム
• 取り組み紹介(安田氏、小峯氏、川戸氏)
• 著者現場ムービー紹介
• 現場最前線!クロストーク
• 現役大学生からの質問タイム!~質疑応答
お申し込み&詳細はこちらから↓
http://gmark.jp/event/1507sizen_ene_2/
日時: 7月18日 (土) 18:30~20:00 (18:00 開場)
場所: オランダヒルズ 森タワー 24階 (MAP)
参加費: 500円
プログラム
• 取り組み紹介(安田氏、小峯氏、川戸氏)
• 著者現場ムービー紹介
• 現場最前線!クロストーク
• 現役大学生からの質問タイム!~質疑応答
お申し込み&詳細はこちらから↓
http://gmark.jp/event/1507sizen_ene_2/
自然エネルギーセミナー『世界に広がる地球に優しいエネルギー』開催 (6/21)
国際エネルギー機関(IEA)等で活躍する環境コンサルタント榎原友樹氏に国内外での再生可能エネルギーに関する取り組みをご紹介いただきます。ニュースや新聞ではなかなか知ることができないワクワクするような国内外の事例に触れられる機会ですので、是非お誘いあわせの上、ご参加ください。
日時:6/21(日) 14:30~16:00 (14:00開場)
場所:調布市民プラザあくろす3階
対象: 調布市および近隣在住者(中学生以上)
申し込み: 前日までに 042-444-1120 へ電話、info@chofu-energykyou.jp へメール、またはWebサイトから申し込み
<講師プロフィール>
榎原友樹氏
株式会社E-konzal 代表取締役
日時:6/21(日) 14:30~16:00 (14:00開場)
場所:調布市民プラザあくろす3階
対象: 調布市および近隣在住者(中学生以上)
申し込み: 前日までに 042-444-1120 へ電話、info@chofu-energykyou.jp へメール、またはWebサイトから申し込み
<講師プロフィール>
榎原友樹氏
株式会社E-konzal 代表取締役
2014 | 環境省 平成26年度エネルギー対策特別会計補助事業(地域拠点における二酸化炭素排出抑制対策事業)検証・評価委託業務 評価委員 |
2013~2014 | 環境省 2050年再生可能エネルギー等分散型エネルギー普及可能性検証検討会 委員 |
2013 | 環境省 横断的な課題検討会 エネルギー供給ワーキンググループ 委員 |
2012~2013 | 環境省 低炭素社会構築に向けた再生可能エネルギー普及拡大方策等検討会 委員 |
2009~現在 | IEA PVPS (国際エネルギー機関 太陽光発電システム研究協力実施協定) Task8 国内委員会 委員 |
えねきょうの「中のヒト」インタビュー(6) 仙川生まれ・仙川育ち 一級建築士・菅寛人さん
えねきょうのメンバーとして日頃活動に参加してくれている方々に、エネルギーや調布への想いについて伺う「中のヒト」インタビュー。6人目にお話を伺ったのは菅寛人(かん・ひろと)さん。仙川にオフィスを構える設計事務所の2代目として調布市内の建築設計を手掛ける一級建築士です。生まれも育ちも仙川という菅さんの地域への想いとは…?
◎大人になってから芽生えた地元愛
菅さんは仙川で生まれ育ち、そして現在も仙川在住。えねきょうの活動にも参加しているし、きっと地元愛がとても強いのだろうと予想していたのですが…。
「桐朋幼稚園から高校まで、ずっと桐朋です。小学校は仙川に通っていましたが、とくに地元に対しては何も意識していませんでした。中学からは市外に電車通学だったですしね。社会人になって仕事を始めて、青年会議所や消防団に入るまでは、そんな感じでした」
一級建築士として父親が営む設計事務所で働きはじめ、調布市内の建物の設計に関わるようになり、地域に対する気持ちが次第に変わったと言います。
「地域のみなさんから依頼されて建物を設計することも多く、自分を受け入れてくれてありがたいなと、心から思うようになりました。社会人になるまで地元である仙川との関わりが薄かった反動か、気持ちがあふれるようにどっと出たような感覚でした。この街に恩返しがしたくて、消防団に入ったり青年会議所の活動に参加したりするように。えねきょうの代表をつとめる小峯さんとの出会いも調布青年会議所です」
◎公共施設のメガソーラー設置をお手伝い
そんな菅さんは、小峯代表に声をかけられ、えねきょうの活動にも興味を持ち、メンバーとして活動に参加しています。数年前、「分散型メガソーラー事業」の検討段階では、菅さんが勤務する設計事務所に施設の図面にもとづいたアドバイスなどを依頼。図面を管理する市役所との交渉や、構造面の確認など、専門家である菅さんに関わってもらいました。
また、えねきょうは菅さんにとって、建築士として知識のインプットの場としても関わることに意味があるのだそう。
「えねきょうがやっていること、やろうとしていることは未来につながる新しい取り組みばかり。建物をつくるうえで、今私たちがやっていることの枠を超えた、勉強になることがたくさんあります。刺激になりますし、そういった知識を得ることができる場でもあるんです。今はまだ実現できていないものもありますが、きっとこれからの日本には欠かせないことばかりですよ」
建築業界でもエネルギー問題は今後の課題。ソーラーパネルの設置やバイオマスエネルギーの活用についてなど、積極的に情報を集めている最中なのです。
◎子どもが生まれて、地域の環境への気持ちにも変化が
地元に恩返しをしたい気持ちは強くなったものの、日々暮らす地域の環境に関してはあまり関心を持っていなかったという菅さん。結婚し、子どもが生まれてからその気持ちにも変化があったそうです。
「3歳と0歳の子どもがいます。彼らが生まれてから、調布を『子どもたちが育つ街』としててとらえるようになりました。なにより子どもたちのために地域を良くしたいという気持ちもより強まりましたね」
そう語る菅さんの顔は、すっかり優しいパパの表情に。
▲菅さんの設計事務所が手がけた、調布市内に新設されたつつじケ丘にある保育園(パイオニアキッズつつじケ丘園)の外廊下で。他に仙川の新設保育園にも関わっているとのこと。
◎未来の子どもたちのために、やりたいこととは?
「設計士という立場でエネルギー問題を解決していける一員になっていければと思います。調布がエネルギーを自給自足できる街になったらすごくいいと思うんです。家を建てるときは屋根の上にソーラーパネルを付けるのが当たり前、なんて時代がきたら理想ですよね。自分がどんな形で関わっていけるのか模索していきたいですし、市民のみなさんが抱く疑問や不安に的確にこたえられるよう、日々勉強しなくてはと思っています」
「まだまだ勉強中」という謙虚な姿勢で終始話をしてくれた菅さん。大人になってから湧き出てきた地元愛を、えねきょうでの活動でも活かしてくれることでしょう。
えねきょうでは、今後自宅の屋根上にソーラーパネルを設置する際の相談会を実施も検討中。「興味はあるけれど、うちの屋根でも大丈夫?」と思っている方も多いのでは?えねきょうのメンバーの中には、菅さんのような専門家もいますので、疑問や不安はぜひ相談会でいろいろ尋ねてみてください。
◎大人になってから芽生えた地元愛
菅さんは仙川で生まれ育ち、そして現在も仙川在住。えねきょうの活動にも参加しているし、きっと地元愛がとても強いのだろうと予想していたのですが…。
「桐朋幼稚園から高校まで、ずっと桐朋です。小学校は仙川に通っていましたが、とくに地元に対しては何も意識していませんでした。中学からは市外に電車通学だったですしね。社会人になって仕事を始めて、青年会議所や消防団に入るまでは、そんな感じでした」
一級建築士として父親が営む設計事務所で働きはじめ、調布市内の建物の設計に関わるようになり、地域に対する気持ちが次第に変わったと言います。
「地域のみなさんから依頼されて建物を設計することも多く、自分を受け入れてくれてありがたいなと、心から思うようになりました。社会人になるまで地元である仙川との関わりが薄かった反動か、気持ちがあふれるようにどっと出たような感覚でした。この街に恩返しがしたくて、消防団に入ったり青年会議所の活動に参加したりするように。えねきょうの代表をつとめる小峯さんとの出会いも調布青年会議所です」
◎公共施設のメガソーラー設置をお手伝い
そんな菅さんは、小峯代表に声をかけられ、えねきょうの活動にも興味を持ち、メンバーとして活動に参加しています。数年前、「分散型メガソーラー事業」の検討段階では、菅さんが勤務する設計事務所に施設の図面にもとづいたアドバイスなどを依頼。図面を管理する市役所との交渉や、構造面の確認など、専門家である菅さんに関わってもらいました。
また、えねきょうは菅さんにとって、建築士として知識のインプットの場としても関わることに意味があるのだそう。
「えねきょうがやっていること、やろうとしていることは未来につながる新しい取り組みばかり。建物をつくるうえで、今私たちがやっていることの枠を超えた、勉強になることがたくさんあります。刺激になりますし、そういった知識を得ることができる場でもあるんです。今はまだ実現できていないものもありますが、きっとこれからの日本には欠かせないことばかりですよ」
建築業界でもエネルギー問題は今後の課題。ソーラーパネルの設置やバイオマスエネルギーの活用についてなど、積極的に情報を集めている最中なのです。
◎子どもが生まれて、地域の環境への気持ちにも変化が
地元に恩返しをしたい気持ちは強くなったものの、日々暮らす地域の環境に関してはあまり関心を持っていなかったという菅さん。結婚し、子どもが生まれてからその気持ちにも変化があったそうです。
「3歳と0歳の子どもがいます。彼らが生まれてから、調布を『子どもたちが育つ街』としててとらえるようになりました。なにより子どもたちのために地域を良くしたいという気持ちもより強まりましたね」
そう語る菅さんの顔は、すっかり優しいパパの表情に。
▲菅さんの設計事務所が手がけた、調布市内に新設されたつつじケ丘にある保育園(パイオニアキッズつつじケ丘園)の外廊下で。他に仙川の新設保育園にも関わっているとのこと。
◎未来の子どもたちのために、やりたいこととは?
「設計士という立場でエネルギー問題を解決していける一員になっていければと思います。調布がエネルギーを自給自足できる街になったらすごくいいと思うんです。家を建てるときは屋根の上にソーラーパネルを付けるのが当たり前、なんて時代がきたら理想ですよね。自分がどんな形で関わっていけるのか模索していきたいですし、市民のみなさんが抱く疑問や不安に的確にこたえられるよう、日々勉強しなくてはと思っています」
「まだまだ勉強中」という謙虚な姿勢で終始話をしてくれた菅さん。大人になってから湧き出てきた地元愛を、えねきょうでの活動でも活かしてくれることでしょう。
えねきょうでは、今後自宅の屋根上にソーラーパネルを設置する際の相談会を実施も検討中。「興味はあるけれど、うちの屋根でも大丈夫?」と思っている方も多いのでは?えねきょうのメンバーの中には、菅さんのような専門家もいますので、疑問や不安はぜひ相談会でいろいろ尋ねてみてください。
Go Renewable - 「再生可能エネルギーを活かして」 2015
アウトドアでお馴染みのパタゴニア (patagonia) ブログで調布えねきょうが紹介されました!
http://www.thecleanestline.jp/2015/03/takahashi-maki.html
http://www.thecleanestline.jp/2015/03/takahashi-maki.html
えねきょうの「中のヒト」インタビュー(5) 「野川で遊ぶまちづくりの会」代表・尾辻義和さん
今回は、えねきょうの活動に参加している尾辻義和さんにお話を伺いました。
えねきょうのほか、「野川で遊ぶまちづくりの会」を主宰する尾辻さんに、えねきょうや地域への想いを語っていただきます。
◎北海道の大自然の中で過ごした少年時代
尾辻さんの生まれは北海道網走市。自然豊かな環境でのびのびと遊ぶ少年時代を過ごしました。中学1年生から現在までは、町田や調布、狛江など都内に在住。とくに調布在住歴は長く、調布を愛する気持ちは人一倍です。
尾辻さんが「野川で遊ぶまちづくりの会」を立ち上げたのは1991年のこと。当時の野川は今のように土手に降りて散歩したり、川遊びができるつくりになっておらず、川沿いは柵で囲まれていたそう。
「私にとって川は遊ぶところだったから、野川で川遊びができないのはもったいないと思ってね。『親水』という言葉がありますが、水に親しむことは、子どもにも大人にも大切なことだと思います。調布を、野川を中心に自然に触れてのびのびと遊べるまちに、つまり自然と共生できる環境をつくってそれを未来に残したいという思いから、仲間3人で活動を始めました」
この「野川であそぶまちづくりの会」活動は今でも続いています。子どもたちと野川で生き物や植物の観察をする会を開催したり、親子で参加する水路清掃やお正月のしめ縄づくりをしたり。また、近隣の農家の協力をする「援農」という形で1年を通じてコメ作りを体験できる「田んぼの学校」も開いています。
◎「太陽」の恩恵はみんながもっと受けるべき!
そんな尾辻さんにえねきょうの活動に参加した理由を聞いたところ、一言、
「やっぱり太陽だよね」
というお答えが。
「稲を植えたら人間ができることは雑草を抜いたりなど、微々たるもの。コメだけでなく食物はみんな、太陽の光と水が育ててくれると言っていいと思います。太陽の熱と光さまさまなんですよね。しかも、タダ!エネルギーとしてもこれを利用しない手はないと思ったことが、えねきょうに興味を持った最初のきっかけです」
市内にある公共施設の屋根ソーラーパネルを設置するという、分散型メガソーラー事業は尾辻さんの心にぐっときたのでしょう。
「私たちはこれまでの経験で、石油が資源と思っているけれど、石油は日本で採れないのだから頼るのはよくないよね。日本には多くの資源があって、石油に頼らなくてもやっていけるだけのポテンシャルがあると思います。日照時間もたっぷりあるし、バイオマスエネルギーになりうる資源も豊富。水だってたっぷりある。実は恵まれた環境なんです。そして、ものづくりが得意な日本の技術力は捨てたものではないんです」
尾辻さんはIT開発者として、パソコンが「計算機」という呼び名だった頃から、日々めざましく発展するコンピューターの世界で活躍してきました。だからこそ、人間が創り出す技術に対して、誰よりも期待しています。
「田んぼの学校」を開催している佐須の田んぼの横の用水路を流れる水は、なんと深大寺で湧いた湧き水!水がきれいなこともあり、様々な生物が生息しています。手の上にいるのは“カワニナ“。蛍のエサになるそうで、近年はこの用水路で蛍を観測できるようになっています。尾辻さんたちの活動により、流れる水がきれいになってきた証ですね。
◎思い描く理想の姿は「水素を利用したエネルギーの自給自足」
まちづくりに数十年も注力してきた尾辻さんにとって、これからのえねきょうに期待することとは?
「太陽光やバイオマスだけでなく、日本には水がたくさんありますから水素は未来の新しいエネルギーとして期待できると思います。蓄電池で電気をためておく代わりに、水を電気分解して水素をためておけば、酸素と反応させれば電気が作れるし、副産物として出るのは水だけ。もはや人間は電気なしには生きていけないから、だったら少しでも環境にやさしい発電方法に切り替たほうがいい。地域の自然を大切にしてその中で心地よく共生するように、電気も自分たちが使う分はなるべく自分たちでまかなう『自給自足』が理想です」
地域の中で再生可能エネルギーによる発電が行われることと、身近な自然を大切にすること。どちらも尾辻さんが大切にしている「自然との共生」を目指す取り組みにつながります。えねきょうの活動とともに、尾辻さんのまちづくりも応援したいですね。
えねきょうのほか、「野川で遊ぶまちづくりの会」を主宰する尾辻さんに、えねきょうや地域への想いを語っていただきます。
◎北海道の大自然の中で過ごした少年時代
尾辻さんの生まれは北海道網走市。自然豊かな環境でのびのびと遊ぶ少年時代を過ごしました。中学1年生から現在までは、町田や調布、狛江など都内に在住。とくに調布在住歴は長く、調布を愛する気持ちは人一倍です。
尾辻さんが「野川で遊ぶまちづくりの会」を立ち上げたのは1991年のこと。当時の野川は今のように土手に降りて散歩したり、川遊びができるつくりになっておらず、川沿いは柵で囲まれていたそう。
「私にとって川は遊ぶところだったから、野川で川遊びができないのはもったいないと思ってね。『親水』という言葉がありますが、水に親しむことは、子どもにも大人にも大切なことだと思います。調布を、野川を中心に自然に触れてのびのびと遊べるまちに、つまり自然と共生できる環境をつくってそれを未来に残したいという思いから、仲間3人で活動を始めました」
この「野川であそぶまちづくりの会」活動は今でも続いています。子どもたちと野川で生き物や植物の観察をする会を開催したり、親子で参加する水路清掃やお正月のしめ縄づくりをしたり。また、近隣の農家の協力をする「援農」という形で1年を通じてコメ作りを体験できる「田んぼの学校」も開いています。
◎「太陽」の恩恵はみんながもっと受けるべき!
そんな尾辻さんにえねきょうの活動に参加した理由を聞いたところ、一言、
「やっぱり太陽だよね」
というお答えが。
「稲を植えたら人間ができることは雑草を抜いたりなど、微々たるもの。コメだけでなく食物はみんな、太陽の光と水が育ててくれると言っていいと思います。太陽の熱と光さまさまなんですよね。しかも、タダ!エネルギーとしてもこれを利用しない手はないと思ったことが、えねきょうに興味を持った最初のきっかけです」
市内にある公共施設の屋根ソーラーパネルを設置するという、分散型メガソーラー事業は尾辻さんの心にぐっときたのでしょう。
「私たちはこれまでの経験で、石油が資源と思っているけれど、石油は日本で採れないのだから頼るのはよくないよね。日本には多くの資源があって、石油に頼らなくてもやっていけるだけのポテンシャルがあると思います。日照時間もたっぷりあるし、バイオマスエネルギーになりうる資源も豊富。水だってたっぷりある。実は恵まれた環境なんです。そして、ものづくりが得意な日本の技術力は捨てたものではないんです」
尾辻さんはIT開発者として、パソコンが「計算機」という呼び名だった頃から、日々めざましく発展するコンピューターの世界で活躍してきました。だからこそ、人間が創り出す技術に対して、誰よりも期待しています。
「田んぼの学校」を開催している佐須の田んぼの横の用水路を流れる水は、なんと深大寺で湧いた湧き水!水がきれいなこともあり、様々な生物が生息しています。手の上にいるのは“カワニナ“。蛍のエサになるそうで、近年はこの用水路で蛍を観測できるようになっています。尾辻さんたちの活動により、流れる水がきれいになってきた証ですね。
◎思い描く理想の姿は「水素を利用したエネルギーの自給自足」
まちづくりに数十年も注力してきた尾辻さんにとって、これからのえねきょうに期待することとは?
「太陽光やバイオマスだけでなく、日本には水がたくさんありますから水素は未来の新しいエネルギーとして期待できると思います。蓄電池で電気をためておく代わりに、水を電気分解して水素をためておけば、酸素と反応させれば電気が作れるし、副産物として出るのは水だけ。もはや人間は電気なしには生きていけないから、だったら少しでも環境にやさしい発電方法に切り替たほうがいい。地域の自然を大切にしてその中で心地よく共生するように、電気も自分たちが使う分はなるべく自分たちでまかなう『自給自足』が理想です」
地域の中で再生可能エネルギーによる発電が行われることと、身近な自然を大切にすること。どちらも尾辻さんが大切にしている「自然との共生」を目指す取り組みにつながります。えねきょうの活動とともに、尾辻さんのまちづくりも応援したいですね。
思わず写真を撮りたくなる調布の街並み
こんにちは。
ブログ担当のコバヒロです!
寒かったり暖かかったり、数日おきに雨が降ったり。
春が近づいていますね~。
子どもたちとおでかけが楽しい季節がやってきます!
花粉におびえつつ、ですが(笑)
おでかけ先では、スマホで子どもたちの写真を撮るのはもちろん、思わずパチリと撮りたくなる景色が、調布にはたくさんありますよね。
先日、かに山の近くでみかけたこの風景とか。
日頃都心で過ごすことも多いので、こんな風景に癒されます。
そして「東京か!」と突っ込みたくなります(笑)
以下、iPhoneのカメラロールの中から、そんな風景を少しだけご紹介します~。
駅前は再開発などでどんどん生まれ変わるようで、シネコンができたり、テナントビルができたりすることにワクワクしている私ですが、こういった風景もこのまま残って欲しいなと思います。
カメラロールを整理していたら、去年撮った調布でのお花見の写真もたくさんでてきました。
こちらは次回、ご紹介しますね!
ブログ担当のコバヒロです!
寒かったり暖かかったり、数日おきに雨が降ったり。
春が近づいていますね~。
子どもたちとおでかけが楽しい季節がやってきます!
花粉におびえつつ、ですが(笑)
おでかけ先では、スマホで子どもたちの写真を撮るのはもちろん、思わずパチリと撮りたくなる景色が、調布にはたくさんありますよね。
先日、かに山の近くでみかけたこの風景とか。
日頃都心で過ごすことも多いので、こんな風景に癒されます。
そして「東京か!」と突っ込みたくなります(笑)
以下、iPhoneのカメラロールの中から、そんな風景を少しだけご紹介します~。
↑こちらは夏の野川。住所は三鷹かもしれませんが…
ママチャリで川遊びに行けるなんて!と感動した去年の夏。
(ママ友に聞くまで知りませんでした。)
ママチャリで川遊びに行けるなんて!と感動した去年の夏。
(ママ友に聞くまで知りませんでした。)
↑これも野川です。調布卸売りセンターの裏手あたり。秋の風景です。
ここは、多摩川のちかくの、どこか。迷い込みました(笑)
どこかの田舎町にワープしたかと思いました。
どこかの田舎町にワープしたかと思いました。
駅前は再開発などでどんどん生まれ変わるようで、シネコンができたり、テナントビルができたりすることにワクワクしている私ですが、こういった風景もこのまま残って欲しいなと思います。
カメラロールを整理していたら、去年撮った調布でのお花見の写真もたくさんでてきました。
こちらは次回、ご紹介しますね!
藻谷浩介氏講演&シンポジウム「しなやかな地域のつくりかた」@あくろす
「里山資本主義」「実測!ニッポンの地域力」「デフレの正体」等の著者である藻谷浩介氏の講演とシンポジウムが調布市国領のあくろす10年記念祭で行われます。
日時: 2/8(日) 13:20~15:20
申込み: 男女共同参画推進センター
(電話 042-443-1213 メール danjyo@w2.city.chofu.tokyo.jp)
詳細: http://chofu-danjyo.jp/_event/13393.html
この他にもお子様向けの縁日や木島平とのコラボカフェ等、様々な企画が用意されておりますので、ご家族と行かれてみてはいかがでしょうか?
※この講演会は調布未来のエネルギー協議会によるものではありません。
日時: 2/8(日) 13:20~15:20
申込み: 男女共同参画推進センター
(電話 042-443-1213 メール danjyo@w2.city.chofu.tokyo.jp)
詳細: http://chofu-danjyo.jp/_event/13393.html
この他にもお子様向けの縁日や木島平とのコラボカフェ等、様々な企画が用意されておりますので、ご家族と行かれてみてはいかがでしょうか?
※この講演会は調布未来のエネルギー協議会によるものではありません。
新エネルギー新聞に調布未来のエネルギー協議会が紹介されました
2015年もどうぞよろしくお願いいたします
2015年最初のえねきょうブログです。
わたくし・コバヒロが担当させていただくこの「えねきょうブログ」は引き続き、ゆるーく綴っていきたいと思っています。
調布市内の小学校は、今日が始業式ですね。
ママのみなさんは、冬休みはいかがお過ごしでしたか?
我が家は、実家で年越しをしない初めてのお正月でした。
つまり、初めて調布で年越しをしたということ。
家族だけでのんびりとテレビを観ながら過ごす大晦日の夜は、気兼ねなくて快適でしたが、年越しそばにお節にお雑煮にと、実家では母がつくってくれていたお料理を自分が担当するとなると、やっぱり大変ですね。
次の年末年始はどうしようかなと、すでに考えてしまいます(笑)
年明けは、実家がある群馬県に帰省してきました。
群馬県は、えねきょう代表の小峯さんの故郷でもあるんです。(たまたまですが、じつは同郷。親近感!)
以前小峯さんに、調布に住み、調布での活動を始めた理由を伺ったことがありました。
お答えは、
「川が流れていて、山が見える。故郷の風景と似ていて、いい街だなと思いました」
と。
こんな感じです。
(高速バスの窓辺をパチリと撮りました。この川は、群馬県を流れる「利根川」です)
確かに、なんとなくですが、多摩川のあたりの景色と似ていますよね。
もちろんですが、調布の多摩川沿いよりもはるかに田舎ですよ!
私も、調布の環境が好きで大学生のときの一人暮らしの土地を調布に決めて以来、10年以上調布が大好き。
小峯さんのようにその理由をしっかり言葉で説明できなかったのですが、直感的に心地いい環境だと思ったんでしょうね。
調布の心地いい環境が、これからもずっと続きますように。
このブログで、そんな未来へ向けて少しでも貢献できたら、とても嬉しいです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
わたくし・コバヒロが担当させていただくこの「えねきょうブログ」は引き続き、ゆるーく綴っていきたいと思っています。
調布市内の小学校は、今日が始業式ですね。
ママのみなさんは、冬休みはいかがお過ごしでしたか?
我が家は、実家で年越しをしない初めてのお正月でした。
つまり、初めて調布で年越しをしたということ。
家族だけでのんびりとテレビを観ながら過ごす大晦日の夜は、気兼ねなくて快適でしたが、年越しそばにお節にお雑煮にと、実家では母がつくってくれていたお料理を自分が担当するとなると、やっぱり大変ですね。
次の年末年始はどうしようかなと、すでに考えてしまいます(笑)
年明けは、実家がある群馬県に帰省してきました。
群馬県は、えねきょう代表の小峯さんの故郷でもあるんです。(たまたまですが、じつは同郷。親近感!)
以前小峯さんに、調布に住み、調布での活動を始めた理由を伺ったことがありました。
お答えは、
「川が流れていて、山が見える。故郷の風景と似ていて、いい街だなと思いました」
と。
こんな感じです。
(高速バスの窓辺をパチリと撮りました。この川は、群馬県を流れる「利根川」です)
確かに、なんとなくですが、多摩川のあたりの景色と似ていますよね。
もちろんですが、調布の多摩川沿いよりもはるかに田舎ですよ!
私も、調布の環境が好きで大学生のときの一人暮らしの土地を調布に決めて以来、10年以上調布が大好き。
小峯さんのようにその理由をしっかり言葉で説明できなかったのですが、直感的に心地いい環境だと思ったんでしょうね。
調布の心地いい環境が、これからもずっと続きますように。
このブログで、そんな未来へ向けて少しでも貢献できたら、とても嬉しいです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
新年ご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
昨年皆様のおかげを持ちまして始まりました調布市公共施設の屋根等における太陽光発電事業も現在順調に稼働し、調布市域のエネルギー地産に、多少なりとも貢献しております。本年も引続きその発電設備を順調に稼働させることが第一ですが、地域の皆様並びに近隣地域の皆様に少しでも再生可能エネルギーについて知って頂けるよう、広報活動を充実させると共に勉強会などを開催して参りたいと考えております。
そんな中、昨年12月19日に資源エネルギー庁より発表された「固定価格買取制度運用に係わる設備認定及び設備認定の運用見直し」にもあるように、太陽光発電事業に関する国の方針は、私たちが予想していた以上に厳しいものとなっています。1月9日までパブリックコメントを募集していますので、是非とも皆様にもパブリックコメントを提出し、皆様の考えるエネルギーの在り方について、少しでも自らの意見を持って頂ければと思います。資源エネルギー庁の発表、パブリックコメントについては、下記URLをご参照ください。
固定価格買取制度に係わる設備認定及び設備認定の運用見直し
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/dl/20141219_nintei.pdf
パブリックコメント提出に関するWebサイト
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620114024&Mode=0
さて、一般社団法人調布未来のエネルギー協議会では、公共施設屋根借り太陽光発電事業に続き、新たな事業として民間施設屋根借り太陽光発電事業、食品残渣バイオマス利用事業について昨年一年間検討して参りました。そこで、今年はその他の熱供給事業なども含め、調布市域及び近隣地域の再生可能エネルギー普及促進に少しでもお役に立てるよう、またエネルギーへの関心から市民としての自律力が向上できるよう、新たな事業会社である「調布まちなかエネルギー非営利型株式会社」を通じて、次なる事業にチャレンジして参りたいと考えております。
都市型の太陽光発電事業としての分散型メガソーラー事業を実現させた経験を基に、固定価格買取制度に左右されにくい太陽光発電事業、電力小売り自由化に向けたPPS事業、他地域との地域間連携事業なども見据えながら、地域住民の皆様のためになる事業であると共に、全国の都市部の先行事例となる事業を、是非とも立ち上げたいと考えております。
協議会会員の皆様並びに当協議会にこれまでご関係頂きました皆様におかれましては、今まで以上に再生可能エネルギーについて見識を深めて頂きながら、積極的に協議会活動にご参加頂ければ幸いです。また、引続きご支援ご鞭撻頂きますようよろしくお願い致します。
本年もよろしくお願い申し上げます。
代表理事 小峯充史
えねきょうの「中のヒト」インタビュー(3) 「身近なところから暮らしを変える」がモットー!大村哲夫さん
今回の「中のヒト」インタビューは、えねきょうの理事 を務めるかたわら、仙川・若葉町を中心として自然やエネルギーに関する活動を行う 大村哲夫さんです。自然を愛する大村さんが、えねきょうに関わるようになった経緯にせまります。
◎緑豊かな環境に魅了され、「調布に住みたい」と思うように
大村さんの住まいは調布市若葉町。国分寺崖線周辺の雑木林を見たときに「ここに住みたい」と強く思ったことが移り住んできたきっかけでした。都心の大手新聞系出版社で編集者として働き、定年退職を間近に控えた頃のことです。
若葉町周辺は、東京都内とは思えないような豊かな自然が残る場所。愛犬の散歩をしながら四季折々の植物を観察することも、大村さんの楽しみの一つです。中でも5月に数日間だけ咲く「キンラン」という花がお気に入りだそう。大村さんはこの場所を「若葉の森」と呼び、地域の人たちと一緒に雑木林の中でイベントを開催するなど、充実した「森ライフ」を送っています。
▲大村さん撮影の「キンラン」。白い花を咲かせる「ギンラン」もあるそうです。
◎まずは自分たちの暮らし方を変えて、エネルギー問題を改善したい
そんな大村さんが地域での活動をはじめたきっかけは、「道路問題」でした。愛する雑木林に大きな道路が通るかもしれないという危機感から地域とつながり、活動が増えたことがはじまりでした。
「それまでは地域の住民として活動をすることには無縁でしたが、この問題を通して、地域の皆さんとのお付き合いが深まり、市民として行動・発言する機会が増えました。ちょうど定年退職の時期とも重なり、街づくりへの関心がますます高まることになりましたね」
その頃、東日本大震災が発生します。「中でも原発の事故は元ジャーナリストとして、衝撃的な出来事だった」と大村さん。
「私の故郷は京都府の北に位置する舞鶴市です。日本海に面し、美しいリアス式海岸や舞鶴湾は観光名所にもなっています。しかし、原子力発電所が複数建設され、『原発銀座』とも呼ばれる若狭湾が隣接する土地でもあるわけです」
前回インタビューの阿部さんもそうでしたが、大村さんもあの日から心配しているのは少年時代を過ごした故郷のこと。とはいえ、遠く離れた土地に住む今、自分にできることはなんだろうかと考えた結果、「受け身になるだけではなく発言しなくては。そして、エネルギー問題を“おまかせ”にしてはいけない」と考え、行動にうつします。
▲トレードマークの帽子には、「原発?ノーサンキュー!」とドイツ語で書かれたバッヂを付けています。
まず大村さんが参加したのは、原子力発電所の是非を問う都民投票を行うための署名集めでした。その活動を共に行ったメンバーは、現在「原発のない暮らし@ちょうふ」として、現在も活動を続けています。(なお、都民投票は都議会にて却下され行われませんでした)
「必要だと考えているのは、『反原発』を叫ぶことだけではなく、市民として行政と対話 し、意見をすりあわせることができる環境です。市民団体としての活動することは、そんな環境づくりの一助になります。そのほかに、団体の仲間とできるところから始めるというスタンスで行っていることのひとつが、自分たちの暮らしに少しずつ再生可能エネルギーを取り込んでいくことなのです」
長くなってしまいましたが、ここでえねきょうとつながります。再生可能エネルギーに興味を持ち、えねきょうの勉強会などに顔を出すうちに大村さんに白羽の矢が立ち、理事の一人になったという経緯です。エネルギー問題について関心が高い地域に暮らす仲間とのつながりを通して、地域住民の声をえねきょうに、そしてえねきょうの活動を周りの仲間に伝えること。ジャーナリスト魂は、形を変えて今も活きています。
◎太陽光や太陽熱パネル設置にも「セカンドオピニオン」を
えねきょうの「中のヒト」の一人としてこれから大村さんが行いたいことは、太陽光や太陽熱パネルの設置を検討する人へのコンサル活動。いわば病院で行われる「セカンドオピニオン」のように、再エネの導入に悩む人をサポートし、安全で快適に設置できる仕組みを作りたいそうです。
また、大村さんは「自分たちの暮らし方を変える」ことも大切にしています。
「自宅の屋根に太陽光パネルを設置しました。家庭内の電力の使用状況を『見える化』して分析し、より省エネにつながる方法を考えたりしています」とまさに有言実行です。
身近な雑木林でのナチュラルライフを楽しむ大村さん。昨年の冬には、自宅に「ペレットストーブ」と呼ばれる暖房器具を設置し、省エネや多摩地区の林業のサポートにも貢献しているそう。大村さんのナチュラルライフやペレットストーブについては、次回コラムの「番外編」にてご紹介させていただきます。
◎緑豊かな環境に魅了され、「調布に住みたい」と思うように
大村さんの住まいは調布市若葉町。国分寺崖線周辺の雑木林を見たときに「ここに住みたい」と強く思ったことが移り住んできたきっかけでした。都心の大手新聞系出版社で編集者として働き、定年退職を間近に控えた頃のことです。
若葉町周辺は、東京都内とは思えないような豊かな自然が残る場所。愛犬の散歩をしながら四季折々の植物を観察することも、大村さんの楽しみの一つです。中でも5月に数日間だけ咲く「キンラン」という花がお気に入りだそう。大村さんはこの場所を「若葉の森」と呼び、地域の人たちと一緒に雑木林の中でイベントを開催するなど、充実した「森ライフ」を送っています。
▲大村さん撮影の「キンラン」。白い花を咲かせる「ギンラン」もあるそうです。
◎まずは自分たちの暮らし方を変えて、エネルギー問題を改善したい
そんな大村さんが地域での活動をはじめたきっかけは、「道路問題」でした。愛する雑木林に大きな道路が通るかもしれないという危機感から地域とつながり、活動が増えたことがはじまりでした。
「それまでは地域の住民として活動をすることには無縁でしたが、この問題を通して、地域の皆さんとのお付き合いが深まり、市民として行動・発言する機会が増えました。ちょうど定年退職の時期とも重なり、街づくりへの関心がますます高まることになりましたね」
その頃、東日本大震災が発生します。「中でも原発の事故は元ジャーナリストとして、衝撃的な出来事だった」と大村さん。
「私の故郷は京都府の北に位置する舞鶴市です。日本海に面し、美しいリアス式海岸や舞鶴湾は観光名所にもなっています。しかし、原子力発電所が複数建設され、『原発銀座』とも呼ばれる若狭湾が隣接する土地でもあるわけです」
前回インタビューの阿部さんもそうでしたが、大村さんもあの日から心配しているのは少年時代を過ごした故郷のこと。とはいえ、遠く離れた土地に住む今、自分にできることはなんだろうかと考えた結果、「受け身になるだけではなく発言しなくては。そして、エネルギー問題を“おまかせ”にしてはいけない」と考え、行動にうつします。
▲トレードマークの帽子には、「原発?ノーサンキュー!」とドイツ語で書かれたバッヂを付けています。
まず大村さんが参加したのは、原子力発電所の是非を問う都民投票を行うための署名集めでした。その活動を共に行ったメンバーは、現在「原発のない暮らし@ちょうふ」として、現在も活動を続けています。(なお、都民投票は都議会にて却下され行われませんでした)
「必要だと考えているのは、『反原発』を叫ぶことだけではなく、市民として行政と対話 し、意見をすりあわせることができる環境です。市民団体としての活動することは、そんな環境づくりの一助になります。そのほかに、団体の仲間とできるところから始めるというスタンスで行っていることのひとつが、自分たちの暮らしに少しずつ再生可能エネルギーを取り込んでいくことなのです」
長くなってしまいましたが、ここでえねきょうとつながります。再生可能エネルギーに興味を持ち、えねきょうの勉強会などに顔を出すうちに大村さんに白羽の矢が立ち、理事の一人になったという経緯です。エネルギー問題について関心が高い地域に暮らす仲間とのつながりを通して、地域住民の声をえねきょうに、そしてえねきょうの活動を周りの仲間に伝えること。ジャーナリスト魂は、形を変えて今も活きています。
◎太陽光や太陽熱パネル設置にも「セカンドオピニオン」を
えねきょうの「中のヒト」の一人としてこれから大村さんが行いたいことは、太陽光や太陽熱パネルの設置を検討する人へのコンサル活動。いわば病院で行われる「セカンドオピニオン」のように、再エネの導入に悩む人をサポートし、安全で快適に設置できる仕組みを作りたいそうです。
また、大村さんは「自分たちの暮らし方を変える」ことも大切にしています。
「自宅の屋根に太陽光パネルを設置しました。家庭内の電力の使用状況を『見える化』して分析し、より省エネにつながる方法を考えたりしています」とまさに有言実行です。
身近な雑木林でのナチュラルライフを楽しむ大村さん。昨年の冬には、自宅に「ペレットストーブ」と呼ばれる暖房器具を設置し、省エネや多摩地区の林業のサポートにも貢献しているそう。大村さんのナチュラルライフやペレットストーブについては、次回コラムの「番外編」にてご紹介させていただきます。
子どもと行きたい♪多摩川自然情報館
多摩川を中心に、調布市内の自然環境を紹介する施設、多摩川自然情報館 をご存知でしょうか。
平成22年オープンと比較的新しい施設ということもあり、「名前は聞いたことがあるけれど、行ったことはない」という方も多いのかも。かくいう私もそのひとりです!
先日こちらで、調布まちなか発電が設置した太陽光パネルの市民見学会が行われ、スタッフがたくさんの写真を送ってくれました。
(私は息子のサッカー当番だったため行けず…)
その写真や、それぞれに対するコメントを見たら、「今週末に子どもたちと行きたい!」という気持ちに
ご覧ください!
子どもが大喜びしそうな生き物がたくさん~
そのほか、生き物の塗り絵コーナーが合ったり、生き物に詳しいスタッフさんに「しつもん」を書くと、答えを貼りだしてくれるコーナーがあったり。
こんな感じでとても素敵な子どもとのお出かけスポットなわけです。
そしてえねきょう的にはやはり、調布まちなか発電が設置している太陽光パネルにもぜひ着目していただだきたい!
冒頭の写真でもご覧いただけますが、建物の正面に太陽光パネルが並んでいて、いつでもその様子を見ることができます。
(たいていの建物では太陽光パネルは屋上や屋根の上にあるので、今回のような見学会などがじっくり見るチャンスです)
そして、もちろん屋上にも。
見学会では、特別に屋上に上がって、このパネルを見ることができます。
多摩川自然情報館は屋上屋上そのにフェンスがあるなど、光を遮る部分もあるほか、方角の関係でパネルが一定方向を向いていません。
限られたスペースで効率を考えた設置方法になっているんですって。
こんなランダムに並んだ太陽光パネルも、なかなか珍しいのではないかと思います。
もちろん、あの発電量モニターもありますよ。
多摩川自然情報館、市内のよい子連れおでかけスポットですね!
定期的にイベントも行っているようですし、太陽光パネルの市民見学会も、あたたかくなった頃また企画しているそうです。
まずは近々、子どもを連れて行ってこようと思いまーす!(宣言)
平成22年オープンと比較的新しい施設ということもあり、「名前は聞いたことがあるけれど、行ったことはない」という方も多いのかも。かくいう私もそのひとりです!
先日こちらで、調布まちなか発電が設置した太陽光パネルの市民見学会が行われ、スタッフがたくさんの写真を送ってくれました。
(私は息子のサッカー当番だったため行けず…)
その写真や、それぞれに対するコメントを見たら、「今週末に子どもたちと行きたい!」という気持ちに
ご覧ください!
子どもが大喜びしそうな生き物がたくさん~
▲多摩川や野川にいる魚たちを、じっくり見ることができます!
▲これは、「いきものプール」。タニシやヤゴがいるそうです。
▲ダンゴムシやミミズを顕微鏡で見られたり!こういうの、子どもがすごく喜びますよね。
▲ザリガニに触れるそうです。我が息子、じつはまだ触れません。ここで鍛えさせたい!(笑)
そのほか、生き物の塗り絵コーナーが合ったり、生き物に詳しいスタッフさんに「しつもん」を書くと、答えを貼りだしてくれるコーナーがあったり。
こんな感じでとても素敵な子どもとのお出かけスポットなわけです。
そしてえねきょう的にはやはり、調布まちなか発電が設置している太陽光パネルにもぜひ着目していただだきたい!
冒頭の写真でもご覧いただけますが、建物の正面に太陽光パネルが並んでいて、いつでもその様子を見ることができます。
(たいていの建物では太陽光パネルは屋上や屋根の上にあるので、今回のような見学会などがじっくり見るチャンスです)
そして、もちろん屋上にも。
見学会では、特別に屋上に上がって、このパネルを見ることができます。
多摩川自然情報館は屋上屋上そのにフェンスがあるなど、光を遮る部分もあるほか、方角の関係でパネルが一定方向を向いていません。
限られたスペースで効率を考えた設置方法になっているんですって。
こんなランダムに並んだ太陽光パネルも、なかなか珍しいのではないかと思います。
もちろん、あの発電量モニターもありますよ。
▲ちらりと写っているのは、えねきょう事務局の稲田さんです。
多摩川自然情報館、市内のよい子連れおでかけスポットですね!
定期的にイベントも行っているようですし、太陽光パネルの市民見学会も、あたたかくなった頃また企画しているそうです。
まずは近々、子どもを連れて行ってこようと思いまーす!(宣言)
【コラムvol.7】 えねきょうメンバーが答えます!よくわかる「再エネ」Q&A(2)
前回は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度について、調布えねきょうの小峯さんに教えてもらいました。今回はその続編です!
今年、一部の電力会社が固定価格買取制度による「買取り中止」を発表したというニュースがありましたが、それは中止というよりは「買取り契約の一時保留」という表現が正しいとのこと。気になるのは今後のゆくえです。そして私たちの暮らしへの影響は?
Q:固定価格買取制度を一部の電力会社が保留しているということは、再生可能エネルギー事業が先細りになってしまいませんか?
今回の「保留」においては、私たちが想像している以上に送電できる電線(系統)の容量が少ないことを意味していると思われます。単純に考えると再生可能エネルギーの入る余地は少ないと言えるかもしれません。
しかしながら、私たちの目指す持続可能な社会や日本の政策にとって、再生可能エネルギーのますますの導入は必要不可欠であることから、現在経済産業省と電力関係者で、系統の強化を検討しているところです。
メガソーラーが地方の過疎地にどんどん建設されることは、再生可能エネルギーの普及という側面では喜ばしいことです。しかし、再生可能エネルギーは小規模分散型で地産地消が特徴であることからすると、もう少し電力需要地に近い場所での電力供給設備(発電設備)建設が、今後ますます望まれてくると思います。そうした意味において、都市部で再生可能エネルギー事業を進めようとしている調布まちなか発電による分散型メガソーラー事業はとても意味のあること。今後も期待される事業だと思います。
Q:固定価格買取制度が先細りになってしまった場合、私たちの家計にも影響がありますか?
再生可能エネルギーの導入、普及が進まないと、現在のように石炭、石油、天然ガスなど化石燃料への依存度が高まります。一部新たなエネルギー源としてシェールガスなどの量産も始まりましたが、いずれにしても化石燃料は枯渇性資源です。このまま新興国も含めた地球規模での使用量が増え続けた場合、どうしても燃料価格は上昇せざるを得ない状況です。化石燃料については、電力だけでなく燃料としてのガソリンなども含まれますから、家計におけるエネルギーコストは当然上昇傾向に向かいます。
この価格上昇は一時的なものではありません。残念ながら数十年、数百年単位の持続的なものとなる可能性が高いと思われます。その意味からも、再生可能エネルギーの導入はどうしても進める必要があるのです。
Q:ところで小峯さん、電気料金表をじっくり見てみると「再エネ発電賦課金」という項目が。私たちはこの「再エネ発電賦課金」で買い取り金の一部を負担しているということでしょうか。
その通りです。私たちが負担している「再エネ発電賦課金」が買取価格の一部となっています。
※「再エネ発電賦課金」の正式名称は、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」です。
いつか必ず枯渇する化石燃料だけに依存していては、私たちが負担する電気料金はどんどん上がってしまうのですね!私たちが今「再エネ賦課金」で負担している金額で、再生可能エネルギーによる発電事業がバランスよく増えれば、結果として私たちのお財布にもやさしくなるということですね。各電力会社のみなさまには、ぜひ、有効に使っていただきたいものです。
いかがでしたか? よくわかる「再エネ」Q&Aでは、これからも再生可能エネルギーにまつわる用語や報道内容など、日ごろ感じている疑問点について、調布えねきょうメンバーがわかりやすくお答えしていきます。ぜひ、このコラムをお役立てください。
今年、一部の電力会社が固定価格買取制度による「買取り中止」を発表したというニュースがありましたが、それは中止というよりは「買取り契約の一時保留」という表現が正しいとのこと。気になるのは今後のゆくえです。そして私たちの暮らしへの影響は?
Q:固定価格買取制度を一部の電力会社が保留しているということは、再生可能エネルギー事業が先細りになってしまいませんか?
今回の「保留」においては、私たちが想像している以上に送電できる電線(系統)の容量が少ないことを意味していると思われます。単純に考えると再生可能エネルギーの入る余地は少ないと言えるかもしれません。
しかしながら、私たちの目指す持続可能な社会や日本の政策にとって、再生可能エネルギーのますますの導入は必要不可欠であることから、現在経済産業省と電力関係者で、系統の強化を検討しているところです。
メガソーラーが地方の過疎地にどんどん建設されることは、再生可能エネルギーの普及という側面では喜ばしいことです。しかし、再生可能エネルギーは小規模分散型で地産地消が特徴であることからすると、もう少し電力需要地に近い場所での電力供給設備(発電設備)建設が、今後ますます望まれてくると思います。そうした意味において、都市部で再生可能エネルギー事業を進めようとしている調布まちなか発電による分散型メガソーラー事業はとても意味のあること。今後も期待される事業だと思います。
Q:固定価格買取制度が先細りになってしまった場合、私たちの家計にも影響がありますか?
再生可能エネルギーの導入、普及が進まないと、現在のように石炭、石油、天然ガスなど化石燃料への依存度が高まります。一部新たなエネルギー源としてシェールガスなどの量産も始まりましたが、いずれにしても化石燃料は枯渇性資源です。このまま新興国も含めた地球規模での使用量が増え続けた場合、どうしても燃料価格は上昇せざるを得ない状況です。化石燃料については、電力だけでなく燃料としてのガソリンなども含まれますから、家計におけるエネルギーコストは当然上昇傾向に向かいます。
この価格上昇は一時的なものではありません。残念ながら数十年、数百年単位の持続的なものとなる可能性が高いと思われます。その意味からも、再生可能エネルギーの導入はどうしても進める必要があるのです。
Q:ところで小峯さん、電気料金表をじっくり見てみると「再エネ発電賦課金」という項目が。私たちはこの「再エネ発電賦課金」で買い取り金の一部を負担しているということでしょうか。
その通りです。私たちが負担している「再エネ発電賦課金」が買取価格の一部となっています。
※「再エネ発電賦課金」の正式名称は、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」です。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
いつか必ず枯渇する化石燃料だけに依存していては、私たちが負担する電気料金はどんどん上がってしまうのですね!私たちが今「再エネ賦課金」で負担している金額で、再生可能エネルギーによる発電事業がバランスよく増えれば、結果として私たちのお財布にもやさしくなるということですね。各電力会社のみなさまには、ぜひ、有効に使っていただきたいものです。
いかがでしたか? よくわかる「再エネ」Q&Aでは、これからも再生可能エネルギーにまつわる用語や報道内容など、日ごろ感じている疑問点について、調布えねきょうメンバーがわかりやすくお答えしていきます。ぜひ、このコラムをお役立てください。
【コラムvol.6】 えねきょうメンバーが答えます!よくわかる「再エネ」Q&A
今月から、再生可能エネルギーについてのギモンをえねきょうメンバーがわかりやすく解説します。再生可能エネルギーについて、ニュースなどで耳にすることが増えている今日このごろ。私たちの生活に今後ますます浸透してくるであろうテーマですが、まだまだ人々への周知が十分ではありません。このコーナーでは、「そもそもそれって何?」という基本の“き”から、再生可能エネルギーの最新トピックまで、みなさんの「?」にお答えできればと考えています。
では、さっそくスタート!
初回は、「固定価格買取制度」です。
答えてくれるのは調布えねきょうの小峯さんです。
Q:再生可能エネルギーの「固定価格買取制度」について、教えてください!
再生可能エネルギーで発電された電気を、国が定めた価格・期間で、電力会社が買取ることを義務付けた制度です。
対象となる再生可能エネルギーは、太陽光、風力、地熱、中小水力、バイオマスです。
現在の日本はエネルギーの96%を輸入資源に頼っており、さらにそれらのエネルギーは限りあるものです。そこで、太陽光などの日本にも豊富にある「再生可能」なエネルギー源を利用した「再生可能エネルギー」を普及させるため、初期段階で必要な設置コストなどをまかなうために採択された制度です。平成24年からスタートしています。
買取りの価格や期間の決め方は、設置費用など通常必要となるコストに適正な利潤を勘案して決まります。今まで毎年のように太陽光だけが買取価格が下がってきましたが、これは太陽光発電設備の設置コストが安くなってきたからです。
Q:「一部の電力会社が買い取り中止」という報道がありましたが、なぜそんなことが起こるのでしょうか。
電力会社の「買取り中止」ではなく、簡単に言えば「買取り契約の一時保留」が正しいと思います。
固定価格買取制度によって、電力会社側で買取りの義務が発生する条件は、経済産業省による設備認定と電力会社との電力受給契約が必要なのですが、経済産業省側は再生可能エネルギーが最大限導入されるように、可能だと思われる発電設備の申請には、どんどん認定通知を出してきました。
一方で、電力会社側は、全ての再生可能エネルギー発電設備で発電された電気を無法図に電線(系統)に流すことはできません。なぜなら、電気は必要な時に必要な分だけ発電されていなければならず、このバランスが崩れると停電が発生してしまうからです。
そんな仕組みの中で、九州電力などの地域では、九州全体で最も使用する時期に必要な発電出力を超える設備が認定されており、電力受給契約の申込通りに契約に至った場合、どこかの再生可能エネルギー発電所からの電気は、電気が必要無い時期や時間は買い取れない状況になりそうであったため、電力受給契約締結の前提となる系統への接続承諾を保留することで、少し様子を見ようとなった訳です。
どうやら「買い取り中止」報道のきっかけは、再生可能エネルギーによる発電が順調に増えていることによる、新たな課題のようです。とはいえ、再生可能エネルギーの普及に待ったがかかりそうな気も…。それについては次回に続きます。
えねきょうの「中のヒト」インタビュー(2) 「先生」として市民見学会の説明担当!阿部正幸さん
今回の「中のヒト」インタビューは、えねきょうの中心メンバーのひとり、理事をつとめる阿部正幸さんです。多忙なビジネスマンとして働いてきた会社を定年退職ののち、えねきょうの活動に参加しました。「調布の住まいは寝に帰るだけの場所だった」という阿部さんが、地域での活動を始めたきっかけとは…?
定年退職後、ベトナムで日本語教師として働いた経験も
昼夜を問わず働き、日本の高度経済成長期を支えてきた世代である阿部さん。「働いていたころに比べて、ずいぶん顔つきがやさしくなったねってみんなに言われるんだよ」と、笑顔で話してくれました。
「定年退職するにあたり、日本語教師の資格を取得するため大学に通いました。資格取得後1年間はベトナムのハノイ工科大学で日本語教師として働いていたんです。日本語教師の資格を取ったのはね、退職したら自分が住む調布でなにか人の役に立つことをしたいと思っていたから」
今もこの資格を生かし、調布市国際交流協会で、外国人に日本語を教えるボランティアをしているのだそうです。
そんな経歴からもわかるとおり、阿部さんにとって「先生」として人前で話すことは得意分野の1つ。実際、えねきょうが主催する市民見学会などでは、太陽光発電や市民ファンドの仕組みといった難しい内容を、わかりやすく説明してくれると定評があります。
故郷への思いを胸に、調布で地域に貢献したい
阿部さんと、えねきょう代表の小峯充史との出会いは、調布市青年会議所が主催したとある会合。ちょうど再生可能エネルギーについて勉強したいと考えていたことに加え、できれば地域に貢献したいという思いも手伝って、理事として活動に参加することになりました。
実は、阿部さんは夫婦そろって新潟県柏崎市出身。働いていたころは、定年退職後は故郷に帰ってゆっくり過ごしたいと考えていました。しかし柏崎市と言えば原子力発電所が多数建設されている地域。子ども時代を過ごした大切な故郷の人口は減る一方です。古い友人も次々に転居。原発への不安もあり「帰れない土地」になってしまいました。
「やっぱり帰るのはやめて調布に暮らし続けよう」
環境や安全に配慮したエネルギーづくりが広まることは、安心して暮らせる住みよい街づくりにもつながります。自分たちが住む街を、よりよい環境にすること。その手伝いができること。そんなえねきょうの活動に、阿部さんはやりがいを感じているのです。
調布を、環境にやさしいことを誇れる街に
今後、えねきょうを通して実現したいことを聞いてみると、「これからも見学会を通して地道に、ご近所さんひとりひとりに再生可能エネルギーについて伝えていきたいですね。派手なことはしなくていいんです」とのお答え。にこにこ笑いながら話す姿は、やさしくて気さくな、まさに“近所のおじさん”。そんな阿部さんの説明なら、難しそうなエネルギーの話も身近なこととして、臆することなく聞くことができそうです。
最後に、「調布が環境にやさしい街として、ここに住む市民みんながそれを誇れるようになったらいいね」と、阿部さんが描く理想の「調布市」についても語ってくれました。
「インタビューなんて苦手だよ~」と照れながら話し、インタビュー終了後は「帰りに夕食の食材を買ってくるように頼まれてね」と、自転車でスーパーに向かっていきました。やさしくて気さくな阿部さんには、市民見学会などでみなさんも会えるかもしれません!
定年退職後、ベトナムで日本語教師として働いた経験も
昼夜を問わず働き、日本の高度経済成長期を支えてきた世代である阿部さん。「働いていたころに比べて、ずいぶん顔つきがやさしくなったねってみんなに言われるんだよ」と、笑顔で話してくれました。
「定年退職するにあたり、日本語教師の資格を取得するため大学に通いました。資格取得後1年間はベトナムのハノイ工科大学で日本語教師として働いていたんです。日本語教師の資格を取ったのはね、退職したら自分が住む調布でなにか人の役に立つことをしたいと思っていたから」
今もこの資格を生かし、調布市国際交流協会で、外国人に日本語を教えるボランティアをしているのだそうです。
そんな経歴からもわかるとおり、阿部さんにとって「先生」として人前で話すことは得意分野の1つ。実際、えねきょうが主催する市民見学会などでは、太陽光発電や市民ファンドの仕組みといった難しい内容を、わかりやすく説明してくれると定評があります。
故郷への思いを胸に、調布で地域に貢献したい
阿部さんと、えねきょう代表の小峯充史との出会いは、調布市青年会議所が主催したとある会合。ちょうど再生可能エネルギーについて勉強したいと考えていたことに加え、できれば地域に貢献したいという思いも手伝って、理事として活動に参加することになりました。
実は、阿部さんは夫婦そろって新潟県柏崎市出身。働いていたころは、定年退職後は故郷に帰ってゆっくり過ごしたいと考えていました。しかし柏崎市と言えば原子力発電所が多数建設されている地域。子ども時代を過ごした大切な故郷の人口は減る一方です。古い友人も次々に転居。原発への不安もあり「帰れない土地」になってしまいました。
「やっぱり帰るのはやめて調布に暮らし続けよう」
環境や安全に配慮したエネルギーづくりが広まることは、安心して暮らせる住みよい街づくりにもつながります。自分たちが住む街を、よりよい環境にすること。その手伝いができること。そんなえねきょうの活動に、阿部さんはやりがいを感じているのです。
調布を、環境にやさしいことを誇れる街に
今後、えねきょうを通して実現したいことを聞いてみると、「これからも見学会を通して地道に、ご近所さんひとりひとりに再生可能エネルギーについて伝えていきたいですね。派手なことはしなくていいんです」とのお答え。にこにこ笑いながら話す姿は、やさしくて気さくな、まさに“近所のおじさん”。そんな阿部さんの説明なら、難しそうなエネルギーの話も身近なこととして、臆することなく聞くことができそうです。
最後に、「調布が環境にやさしい街として、ここに住む市民みんながそれを誇れるようになったらいいね」と、阿部さんが描く理想の「調布市」についても語ってくれました。
「インタビューなんて苦手だよ~」と照れながら話し、インタビュー終了後は「帰りに夕食の食材を買ってくるように頼まれてね」と、自転車でスーパーに向かっていきました。やさしくて気さくな阿部さんには、市民見学会などでみなさんも会えるかもしれません!
太陽光発電設備の見学会を開催します!
11/30 (日) 9:30~12:00
市民見学会@多摩川自然情報館
多摩川自然情報館にて調布市内にある公共施設での太陽光発電に関する説明を聞いた後、屋上の発電設備を見学します。
<スケジュール>
9:30 染地ふれあいの家(多摩川自然情報館1階) 集合および説明
10:30 2階展示室発電量表示パネル見学
10:45 質疑応答等
12:00 閉会
対象: 小学3年生以上で調布市内在住の方
申し込み: 042-444-1120 に電話もしくは info@chofu-energykyou.jp にメール
「首都圏市民電力の集い」を開催しました
11/9(日) 調布にてPV-Net東京、市民電力連絡会、全国ご当地エネルギー協会の三者共催「首都圏市民電力の集い」を開催しました。
急遽決定したイベントでしたが、東京・千葉・神奈川・静岡等から数十名の方が参加。午前中は調布ヶ丘地域福祉センターの屋上にある太陽光発電設備の見学し、午後は円卓会議形式でそれぞれの地域での事例紹介と意見交換を行いました。
この日は朝から小雨もぱらつき生憎の天気でしたが、地域福祉センターの屋上に上がった時だけは雨がやんで太陽が顔を出してくれ、秋の日差しが降り注ぐ太陽光パネルを野川の紅葉と共に見ることができました。
午後の円卓会議は 「場づくり・人づくり」「事業づくり・資金づくり」というテーマでそれぞれの経験や抱えている課題を共有。簡単に解決策が見つかるというものではありませんでしたが、 今後の活動の助けとなる気づきやヒントが得られたのではないでしょうか。
また近いうちに、このような場でそれぞれのアップデートを聞ける日が楽しみです。
急遽決定したイベントでしたが、東京・千葉・神奈川・静岡等から数十名の方が参加。午前中は調布ヶ丘地域福祉センターの屋上にある太陽光発電設備の見学し、午後は円卓会議形式でそれぞれの地域での事例紹介と意見交換を行いました。
この日は朝から小雨もぱらつき生憎の天気でしたが、地域福祉センターの屋上に上がった時だけは雨がやんで太陽が顔を出してくれ、秋の日差しが降り注ぐ太陽光パネルを野川の紅葉と共に見ることができました。
午後の円卓会議は 「場づくり・人づくり」「事業づくり・資金づくり」というテーマでそれぞれの経験や抱えている課題を共有。簡単に解決策が見つかるというものではありませんでしたが、 今後の活動の助けとなる気づきやヒントが得られたのではないでしょうか。
また近いうちに、このような場でそれぞれのアップデートを聞ける日が楽しみです。
インターンシップの庄司くん♪
こんにちは。コバヒロです。
すっかり秋も深まり、肌寒くなってきましたね。
えねきょうには10月から1か月間、インターンシップの大学生が数人来ていました。
その中の1人が三鷹の国際基督教大学(ICU)4年生の庄司友(しょうじ・とも)くん。
自宅からえねきょうのある調布まで自転車で通っているそうです。
「取材」をさせてくれるとのことなので、えねきょう事務局に潜入!
インタビューさせてもらいました♪
Q:なぜえねきょうにインターンしに来ることになったの?
A:身近な環境問題や、それを改善できるような地域レベルの活動に興味があって、大学内でも「CEVen tokyo」という団体を立ち上げて活動しています。
CEVen tokyoは自分たちが使うエネルギーを自分たちで、しかも自然エネルギーでつくりだすことをコンセプトに活動している学生団体。現在すすめている「大沢発電プロジェクト」はICUのキャンパス内に太陽光パネルを設置して、資金の一部を市民ファンドでまかなう構想なんです。えねきょうの「調布まちなか発電」との共通点も多いです。えねきょうは僕たちが実現したいことを実際に、理想的な形でやっているんです。ここでたっくさん学ばせてもらっています!
Q:CEVen tokyo のサイトを見ました!かっこいいですね!
A:エネルギー問題というと難しくてとっつきにくいイメージなので、「なんかかっこいいことをやっている団体があるぞ」と興味を持ってもらえるような、デザイン重視のビジュアルに仕上げました。「デザイン」って、なんとなくかっこいいじゃないですか。エネルギーをつくりだすのも「デザイン」のうちのひとつですし。
Q:なるほど~!でもICUの学生ってみんな英語ペラペラで、これから世界に羽ばたいていく若者ばかりではないですか?「地域で」という意識を持っていることが意外です。
A:そうなんです。そういう人が多いのは事実。でも、それじゃだめだぞというメッセージも込めています。地球の反対側にあるような離れた土地にばかり目を向けていないで、身近な、自分たちが住んでいる土地のことをもっと考えようよって。そこがないがしろになってはいけないですよね。
▲インターンシップ中は、こんな感じでスタッフさながらに働いています!
Q:えねきょうでは具体的に何をしているの?
A:現在計画中のバイオマスエネルギーについて、市内のスーパーや工場にヒアリング調査を行っていました。食品残渣がどれくらい出るのか、エネルギー化するためにそれを提供してくれるのかなど、この事業が実現可能かどうかを調べています。
Q:手ごたえはどうですか?
A:興味を示してくれる方が多くて、ポテンシャルありだと思います!
Q:バイオマスエネルギー事業の実現を、庄司くんが1歩進めたというワケですね。おつかれさまでした!最後に、庄司くんの今後の展望を教えてください。
A:卒業後の進路は実は未定なんですが、国家公務員になりたいと考えています。そしていつか、「地域」というフィールドで世の中の役に立ちたいです。
そんなこんなで、賢くて地に足のついた思考を持った庄司くん。
「うちの息子もこんな青年に育てたい」と、事務局の稲田さんとも意見が一致するほどの好青年でした(稲田さんをご存じでない方はこちらのコラムをどうぞ♪)
庄司くんの未来に幸あれ~!
そして、CEVen tokyo の活動を陰ながら応援させていただきたいと思います!
すっかり秋も深まり、肌寒くなってきましたね。
えねきょうには10月から1か月間、インターンシップの大学生が数人来ていました。
その中の1人が三鷹の国際基督教大学(ICU)4年生の庄司友(しょうじ・とも)くん。
自宅からえねきょうのある調布まで自転車で通っているそうです。
「取材」をさせてくれるとのことなので、えねきょう事務局に潜入!
インタビューさせてもらいました♪
Q:なぜえねきょうにインターンしに来ることになったの?
A:身近な環境問題や、それを改善できるような地域レベルの活動に興味があって、大学内でも「CEVen tokyo」という団体を立ち上げて活動しています。
CEVen tokyoは自分たちが使うエネルギーを自分たちで、しかも自然エネルギーでつくりだすことをコンセプトに活動している学生団体。現在すすめている「大沢発電プロジェクト」はICUのキャンパス内に太陽光パネルを設置して、資金の一部を市民ファンドでまかなう構想なんです。えねきょうの「調布まちなか発電」との共通点も多いです。えねきょうは僕たちが実現したいことを実際に、理想的な形でやっているんです。ここでたっくさん学ばせてもらっています!
Q:CEVen tokyo のサイトを見ました!かっこいいですね!
A:エネルギー問題というと難しくてとっつきにくいイメージなので、「なんかかっこいいことをやっている団体があるぞ」と興味を持ってもらえるような、デザイン重視のビジュアルに仕上げました。「デザイン」って、なんとなくかっこいいじゃないですか。エネルギーをつくりだすのも「デザイン」のうちのひとつですし。
Q:なるほど~!でもICUの学生ってみんな英語ペラペラで、これから世界に羽ばたいていく若者ばかりではないですか?「地域で」という意識を持っていることが意外です。
A:そうなんです。そういう人が多いのは事実。でも、それじゃだめだぞというメッセージも込めています。地球の反対側にあるような離れた土地にばかり目を向けていないで、身近な、自分たちが住んでいる土地のことをもっと考えようよって。そこがないがしろになってはいけないですよね。
▲インターンシップ中は、こんな感じでスタッフさながらに働いています!
Q:えねきょうでは具体的に何をしているの?
A:現在計画中のバイオマスエネルギーについて、市内のスーパーや工場にヒアリング調査を行っていました。食品残渣がどれくらい出るのか、エネルギー化するためにそれを提供してくれるのかなど、この事業が実現可能かどうかを調べています。
Q:手ごたえはどうですか?
A:興味を示してくれる方が多くて、ポテンシャルありだと思います!
Q:バイオマスエネルギー事業の実現を、庄司くんが1歩進めたというワケですね。おつかれさまでした!最後に、庄司くんの今後の展望を教えてください。
A:卒業後の進路は実は未定なんですが、国家公務員になりたいと考えています。そしていつか、「地域」というフィールドで世の中の役に立ちたいです。
そんなこんなで、賢くて地に足のついた思考を持った庄司くん。
「うちの息子もこんな青年に育てたい」と、事務局の稲田さんとも意見が一致するほどの好青年でした(稲田さんをご存じでない方はこちらのコラムをどうぞ♪)
庄司くんの未来に幸あれ~!
そして、CEVen tokyo の活動を陰ながら応援させていただきたいと思います!
えねきょうの「中のヒト」インタビュー (1) 事務局担当はワーキングママ!稲田恵美さん
今月からえねきょう事務局メンバーに仲間入りした稲田恵美さん。プライベートでは小学1年生と6年生の男の子を育てる働くお母さんです。前職は調布にオフィスのある外資系ソフトウェア企業の社員でした。今回は、彼女が自然エネルギー事業に携わりたいと思った理由にせまります!
調布で、環境分野の仕事をして世の中の役に立ちたい
「前の会社には大学卒業後の新卒社員として入社し、17年間お世話になりました。海外との電話会議は時差の関係で夜になることもあり、帰宅後家事をしながらヘッドセットを付けて会議に参加することもありました(笑)」
バリバリな働きぶりをサラリと語る稲田さんは、この10月にえねきょうの事務局を担ってもらっている「株式会社エコロミ」に入社したルーキーメンバーです。
それまでのお仕事は働くお母さんにはハードな業務でしたが、さらに社屋が都心に移転することが決まったこともあり、それをきっかけに退職を決めました。そして始めた転職活動では、「調布で働きたい」「環境分野で世の中の役に立つことを仕事にしたい」という2つの思い叶える仕事を探したのだそう。やがて「ちょうふどっとこむ」で求人を発見!以前からえねきょうの活動に興味を持ち、えねきょうのセミナーに参加していたこともあったので、その事務局がある会社ならと迷うことなく応募しました。
それにしても、パソコンのソフトウエア開発をしていた稲田さんが、なぜ分野の全く違う環境関係の仕事をしたいと考えるようになったのでしょう。
「以前の職場ではやりたいことはすべてやったという達成感があったので、次は子どもたちの将来のためになにかできることはないかと考えていました。実は、私はこのところの夏の猛暑が大の苦手なんです。毎年夏が来るたびに『環境のために何かしなければ!』と思っていました。ここのお仕事は、私たちが過ごす地域の環境を守り良くしていこうとするもの。自分なりに環境への思いを持って取り組めるので、やりがいを感じています」
稲田さんの願いが叶い、晴れて今月から株式会社エコロミに入社。一般社団法人調布未来のエネルギー協議会(えねきょう)のメンバーにも加わり、事務局の運営に関わるようになりました。
女性目線&母親目線でえねきょうのことを伝えたい!
稲田さんはえねきょう事務局として、これからどのようなことをやりたいのでしょう。
「まだ担当になったばかりで試行錯誤中ですが、まずは来年度に予定している児童館などでのイベントで、自然エネルギーのことをわかりやすく説明できるようになりたいですね」と、にっこり。
えねきょうでは、調布市内の公共施設の屋根を利用したメガソーラー事業の一環として、ソーラーパネルを設置している児童館で、子どもと保護者向けの説明会を予定しています。自然エネルギーについては専門用語も多く、理解していただくためには説明に工夫が必要。2児の母である稲田さんがメンバー入ったことで、女性目線と母親目線から今まで以上にわかりやすく伝えることができそうです。子どもたちはもちろん、お母さんたちにとってもうれしいことではないでしょうか。
主婦のみなさんには“節エネ”がおすすめ!
かねてから環境保全に関心が深かった稲田さん。日々の生活でも、個人レベルで行っていることがたくさんあるそうです。
「週末は調布産の野菜を買うために、自転車で直売所めぐりをしています。地元に貢献したいという気持ちもありますが、何より身近な場所で栽培された野菜について家族で話せることは、子どもたちへの食育の観点からもありがたいこと。普段の生活の延長線上で、自然や環境について学べることはたくさんありますよね」
特別なこととしてではなく、“生活の延長線上で構えずに実践”というのが稲田さんのモットー。えねきょうの活動に対してもそんなスタンスで多くの人に理解してもらいたいそうです。
「屋根の上にソーラーパネルを設置しましょうと言われても、様々な理由ですぐにできる方はとても少ないですよね。実は我が家もそうです。エネルギーをつくりだすことは“創エネ”というのですが、私たちレベルではまずは“節エネ”(=エネルギーを節約すること)がすぐにできる環境への寄与です。結果もすぐに出ますし、ちょっとした生活のコツで実践できます。そんなことも主婦として伝えていきたいです」
2年後には「電力自由化」が始まり、地元の野菜を購入するような感覚で自然エネルギーを選ぶことができる時代になります。今まで以上に、世の中の電力やエネルギーに対する意識も変わっていくことでしょう。調布に住む多くの方が、エネルギーについて知りたくなったらえねきょうのサイトを訪れたくなるような、わかりやすくためになる内容を今後発信していきたいと、語ってくれました。
節エネのテクニックやエネルギーについてのわかりやすい解説などもこのサイトで展開を予定しています。稲田さんの加入でパワーアップしたえねきょうのこれからに、どうぞご期待ください!
調布で、環境分野の仕事をして世の中の役に立ちたい
「前の会社には大学卒業後の新卒社員として入社し、17年間お世話になりました。海外との電話会議は時差の関係で夜になることもあり、帰宅後家事をしながらヘッドセットを付けて会議に参加することもありました(笑)」
バリバリな働きぶりをサラリと語る稲田さんは、この10月にえねきょうの事務局を担ってもらっている「株式会社エコロミ」に入社したルーキーメンバーです。
それまでのお仕事は働くお母さんにはハードな業務でしたが、さらに社屋が都心に移転することが決まったこともあり、それをきっかけに退職を決めました。そして始めた転職活動では、「調布で働きたい」「環境分野で世の中の役に立つことを仕事にしたい」という2つの思い叶える仕事を探したのだそう。やがて「ちょうふどっとこむ」で求人を発見!以前からえねきょうの活動に興味を持ち、えねきょうのセミナーに参加していたこともあったので、その事務局がある会社ならと迷うことなく応募しました。
それにしても、パソコンのソフトウエア開発をしていた稲田さんが、なぜ分野の全く違う環境関係の仕事をしたいと考えるようになったのでしょう。
「以前の職場ではやりたいことはすべてやったという達成感があったので、次は子どもたちの将来のためになにかできることはないかと考えていました。実は、私はこのところの夏の猛暑が大の苦手なんです。毎年夏が来るたびに『環境のために何かしなければ!』と思っていました。ここのお仕事は、私たちが過ごす地域の環境を守り良くしていこうとするもの。自分なりに環境への思いを持って取り組めるので、やりがいを感じています」
稲田さんの願いが叶い、晴れて今月から株式会社エコロミに入社。一般社団法人調布未来のエネルギー協議会(えねきょう)のメンバーにも加わり、事務局の運営に関わるようになりました。
女性目線&母親目線でえねきょうのことを伝えたい!
稲田さんはえねきょう事務局として、これからどのようなことをやりたいのでしょう。
「まだ担当になったばかりで試行錯誤中ですが、まずは来年度に予定している児童館などでのイベントで、自然エネルギーのことをわかりやすく説明できるようになりたいですね」と、にっこり。
えねきょうでは、調布市内の公共施設の屋根を利用したメガソーラー事業の一環として、ソーラーパネルを設置している児童館で、子どもと保護者向けの説明会を予定しています。自然エネルギーについては専門用語も多く、理解していただくためには説明に工夫が必要。2児の母である稲田さんがメンバー入ったことで、女性目線と母親目線から今まで以上にわかりやすく伝えることができそうです。子どもたちはもちろん、お母さんたちにとってもうれしいことではないでしょうか。
主婦のみなさんには“節エネ”がおすすめ!
かねてから環境保全に関心が深かった稲田さん。日々の生活でも、個人レベルで行っていることがたくさんあるそうです。
「週末は調布産の野菜を買うために、自転車で直売所めぐりをしています。地元に貢献したいという気持ちもありますが、何より身近な場所で栽培された野菜について家族で話せることは、子どもたちへの食育の観点からもありがたいこと。普段の生活の延長線上で、自然や環境について学べることはたくさんありますよね」
特別なこととしてではなく、“生活の延長線上で構えずに実践”というのが稲田さんのモットー。えねきょうの活動に対してもそんなスタンスで多くの人に理解してもらいたいそうです。
「屋根の上にソーラーパネルを設置しましょうと言われても、様々な理由ですぐにできる方はとても少ないですよね。実は我が家もそうです。エネルギーをつくりだすことは“創エネ”というのですが、私たちレベルではまずは“節エネ”(=エネルギーを節約すること)がすぐにできる環境への寄与です。結果もすぐに出ますし、ちょっとした生活のコツで実践できます。そんなことも主婦として伝えていきたいです」
2年後には「電力自由化」が始まり、地元の野菜を購入するような感覚で自然エネルギーを選ぶことができる時代になります。今まで以上に、世の中の電力やエネルギーに対する意識も変わっていくことでしょう。調布に住む多くの方が、エネルギーについて知りたくなったらえねきょうのサイトを訪れたくなるような、わかりやすくためになる内容を今後発信していきたいと、語ってくれました。
節エネのテクニックやエネルギーについてのわかりやすい解説などもこのサイトで展開を予定しています。稲田さんの加入でパワーアップしたえねきょうのこれからに、どうぞご期待ください!